都内のアトリエを撮影させていただきました
大変ご多忙な光風会理事長の寺坂公雄先生に思いがけずもご快諾をいただき、先日都内のアトリエを撮影させていただくことができました。
先生は1週間ほど前に八ヶ岳のアトリエでの制作を終えられ、都内に戻り休む間もなく来春の光風会展に向けてのS100号を張り終えられたところでした。キャンバスは大作から小品までどんなサイズでも市販の張りキャンバスは買われず、現在でも必ずご自身で張られます。自ら張ることによって描く前からキャンバスに自分の気持ちを込めるとのことです。
撮影は20分ほどの予定でしたが、いろいろと芸術や制作に対する熱い思いを聞かせていただくことができ、2時間近くもお邪魔してしまいました。
風景画、人物画、静物画の中で一番難しくそして楽しいのは風景画で、八ヶ岳のアトリエでの制作は世俗の喧騒を忘れる至福の時間であること。四季の彩りの中で太古から暮らしている日本人の情感は、世界の中で誇れる素晴らしさであるとのこと。そして、「絵を描くことは年々おもしろくなる。今日の絵に満足せず、もっともっといい絵が描けるのではないかと思えるからどんどんおもしろくなる。」と、60余年間描き続けられてなお、そう語られる先生の真摯で情熱あふれる思いに大変感銘を受けました。
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