西田陽二先生の「孔雀の間にて」の制作過程をご紹介
光風会評議員の西田陽二先生の本年度光風会展主品作「孔雀の間にて」の制作過程の記録がございます。先生ご自身が制作過程をスマホで撮影されたもので、会場にて画像を拝見し大変興味深い記録なので、その場で公開のご快諾をいただきました。
若干の画像の歪みはご容赦いただき、20枚ほどの画像をつなげてGIFアニメーションにしました。
連続する制作過程を通して、西田先生の写実絵画の本質の一端をぜひご覧ください。
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2016年4月19日
2016年4月10日
本をご紹介いたします。
『画家の詩、詩人の絵』青幻社 企画・監修 土方明司・江尻潔 定価(本体3000円+税)
「絵と文学を一緒にしたらだめだよ」「絵には詩情がないとダメ」
これは、美大に通っていた頃に先生から言われた言葉です。一見相反するように思えますが、今ではその真意も何となく分かってきました。さて、しかし、この問いかけに答えはあるのでしょうか?
本書では、「画家にとっての詩とは、詩人にとっての絵とは、絵が持つ詩情とは」をテーマに近現代の64名の画家と詩人の「絵」と「詩」が紹介されています。名前を挙げると、青木繁、恩地孝四郎、村山槐多、長谷川麟二郎、山口薫、小林孝亘、高村光太郎、萩原朔太郎、宮沢賢治、西脇順三郎、中原中也、まどみちお…etc
近代以降、それまで「姉妹芸術」として寄り添い密接に関わってきた詩と絵は、それぞれ自立したものとして考えられることで発展の歴史を辿ってきました。そういった歴史を踏まえつつ、テーマに沿って作品の「創造の探求」を再考察しています。絵と詩、ふたつを並べてみた時また新しい一面が発見できます。あまり知られていない「詩人の絵」が紹介されているのもとても魅力的です。
企画・監修の一人、土方明司(ひじかた めいじ)先生は、今回、第102回 光風会展のギャラリートーク(4月17日(日)午後1時30分~
)にてお話いただきます。序文や対談をお読みいただければ先生の芸術観を垣間見ることができるのではと思います。是非この機会にご一読をお勧めします!
(文責/広報係 結城唯善)
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※広報案内・レポートは広報係より投稿しています。(過去の投稿記事は5年間保管します)