髙橋 彰 穴窯作品展レポート
6月20日~25日銀座のギャラリー美庵にて、工芸部の髙橋彰評議員(以下髙橋先生)の個展が開催されました。
穴窯は、平安後期以前(古墳時代から平安時代末)の窯の形式です。燃焼させる薪の灰が作品にかぶり自然釉となり(つまり釉薬を使用しない)、独特な艶や色味に焼き上がります。
髙橋先生の場合、地元長野県大岡の楢(ナラ)、クヌギの堅木を使用し、1週間から10日間ほどかけて焼き上げるそうです。土の種類、窯内の作品の位置や形状により、仕上がりが大きく変わります。
また、窯入れでは、髙橋先生のこれまでの経験やデーターをもとに炎の回り方等のシュミレーションを行い、緻密な計画を立てるそうです。
今回出品された作品は、光風会展で見ることのできない実用器を中心とした貴重な作品ばかりでした。
posted by 広報係