桂川幸助展レポート
2月1日から7日、東京多摩市の京王百貨店聖蹟桜ヶ丘店京王ギャラリーにて、工芸部の桂川幸助理事(以下桂川先生)の個展が開催されました。
桂川先生は、光風会展で綴織(つづれおり)による平面作品を発表されています。
綴織は紀元前から織り続けられている織りの技法です。一般的に織物は、経(タテ)糸を織機に掛け、その経糸を上下に開口(かいこう)させその間に端から端まで一本の緯(ヨコ)糸を通して布にして行きますが、綴織は模様に合わせて別々の緯糸で織り上げていく織りかたで、織の中では一番自由に模様を織り出せる技法だそうです。
個展会場には、綴織による長さ2mの花や抽象的に表現されたタピスリー(染織作品の壁面作品の総称)のほか、草木染めによるスカーフ等が展示販売されていました。
織りによるタピスリーの豊かな色彩と素材感は、触れなくてもそのやわらかさや温かみを感じることができ、草木染めの作品では、絵の具では表現できないない天然の染料による透明感やみずみずしさが素敵だと思いました。
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