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  • 絵画

    2016年5月21日

    あかがねミュージアムでの企画展関連イベント、対談「光風会をふり返る」が開催されました

    現在開催中の企画展「新居浜の美術〈昨日・今日・明日Ⅲ〉光風会を中心に」の関連イベントとして、5月21日に「あかがねミュージアム」の多目的ホールにて、対談「光風会をふり返る」が開催されました。
    パネリストは寺坂公雄光風会理事長(以下「寺坂理事長」)、東京ステーションギャラリー館長の冨田章氏、そして司会・進行は新居浜市美術館長の山野英嗣氏。まず最初に、寺坂理事長からは白馬会から続く光風会の黎明期について、また冨田氏からは日本での初期の洋画の歴史、そして「光風」の意味についての解説があり、それぞれに先人の志を学び継ぐ必要性と近代洋画の検証の重要性を語られました。
    冨田氏は今回の企画展で光風会歴代理事長の作品が並べられていることに触れて、日本の具象絵画の歴史、そしてその可能性が見て取れると指摘。また、光風会のついての所感を寺坂理事長から尋ねられ、著書「偽装された自画像」からキーワードを引用し、偽装とは「騙す」というより「演出」あるいは「強調」と捉え、具象絵画は対象をどう見て解釈し、いかに自分なりの演出や主張が表現されているかが重要で、その点で光風会の作品は「自分はこう見た」という主張が力強く感じられると分析されました。
    最後に、寺坂理事長より今回の企画展は光風会の黎明期から系統的に大変分かりやすく展示されており、先人の志と美意識に触れることのできる素晴らしい展覧会なので、ぜひ多くの方に見てほしいとの希望が語られました。
    多目的ホールの傍聴席200席がほぼ満席の中、2時30分から始まった対談は熱を帯び、予定時刻から10分過ぎの4時10分に満場の大きな拍手をもって終了いたしました。

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