光風会について

一般社団法人光風会理事長 挨拶

日本藝術院会員
公益社団法人日展顧問
一般社団法人光風会理事長

藤森兼明fujimori kaneaki

2020年は日本にとって本来ならば華々しい年でしたが、年初からのコロナ禍は一向に鎮火の兆しが見えず、文化活動は従来に比べ、ほぼ停止状態となり正常に戻るのにどれくらいの時間がかかるのか予測すらたちません。

しかし、公募展が軒並み中止の状況であっても、私達の創作意欲は停滞しているわけではありません。

光風会も近く110周年を迎えます。どのような形にしろ創立当時の精神を柱に各時代の変化を取込みつつ、具象を基本とし、柔軟に感性の起伏を表現しなければなりません。そしてこの道は世代交代の流れの中であっても保持していかねばと確信します。

良質な競い合いや刺激の交流を通して、画壇の花々が咲き誇り豊かな花壇の広がりに大きく貢献すべく行動を続けて参ります。

2020年8月19日

一般社団法人光風会 概要

先達に感謝し、その情熱と志しの高さを活力にして

長い伝統がある光風会は、新しい時代の変化の中で多彩な具象をめざす絵画部と、堅実なモダニズムを追求している工芸部の2部門で構成され、穏健と品位を持ちながら常に文展、帝展、日展の中核として発展し続けています。

六本木の国立新美術館における本展後に、各地方主催の巡回展を開催。絵画部・工芸部ともに年一回講習会を開催するなど後進の育成にも力を入れています。

私たちは前進への気迫を持ち、光風会史に学び、新しい時代への対応を図り、積極的に外にも働きかけていこうと決意しています。先達に感謝し、その情熱と志しの高さを活力にして、日本の美術工芸の発展に寄与したいと思います。

(最終更新日)令和2年8月19日