my atelier

迫田 嘉弘のアトリエ・工房

掲載日/2018年8月3日
絵画
  • a/閑静な住宅団地にあるアトリエは、増改築を施して勾配天井と倉庫用のロフトを備えた広く機能的な空間。(編集者筆 以下同様)
    壁面は無数の穴が開いている有孔ボードなので、あらゆるモノをフックで固定することができます。特に、パネル貼りした大作は任意の位置に簡単に吊るす(上下に移動する)ことができるため、イーゼルを必要としません。

    b/キャビネットの上部、パレットは紙パレット

    c/制作上での資料や先人の大事な教え、備忘録などがピン留めされたアトリエ。その中に自身の作品「浜の譜」(2006年/日展)のコピーが貼られています。 これはイタリア旅行中にアトリエに貼られた風景写真のポスターと同じ場所を偶然発見し、その時の感動が込められた作品で、大作にイタリア風景を描き始める端緒となった思い出深い作品。(ポスターは写真aの階段奥のドア面)

    d/油絵具は主にマツダの速乾性クイックスペシャル、その他ウィンザー&ニュートンのアーチストオイルカラーなど

    e/100号などの大作は壁に直接掲げて制作するのに対して、小品は別の専用イーゼルを使って制作されます。コンパクトなスペースに効率的に配置された小品制作用イーゼル周辺。

    f/写真右手は倉庫用ロフトに上がる階段。ロフト壁面に掲げられているのは、岡崎勇次氏※の写真と田村一男氏からいただいた受賞記念の大きなしゃもじ。
    (※広島洋画壇の重鎮として活躍した洋画家、光風会評議員、1991年歿)

    g/アコーディオンカーテンで仕切られたアトリエの南側は書斎を兼ねた資料室となっており、壁一面に蔵書が並んでいます。

    h/増改築の際に床面に作られた、キャンバス(大作)の積み下ろし用の開閉式スリッド(小窓)。2階のアトリエと1階の駐車場との間で、キャンバスの出し入れが可能。