interview of new age

髙柳 惟 interview

掲載日/2018年5月20日
絵画
Q1/光風会展に出品するきっかけは何ですか? また初入選は何歳の時ですか?
A/大学在学中に光風会の先生による授業があり、当時制作していた絵を観て戴いた事が直接のきっかけです。21歳の時に初入選しました。
Q2/光風会展に出品し光風会と関わり始めて、芸術や制作に対する意識など変わったことはありますか?
A/モチーフの選択や描き方に関しては特に変わっていないと思いますが、他の作品と同時に陳列されるので会場でどのように自身の作品が見えるのか、またどう観せたら良いのかということは意識して描くようになったと思います。
Q3/絵画制作に関して影響を受けた作家や書籍などはありますか?
A/デューラーやアントニオ・ロペス、速水御舟などの作家が好きです。他にも様々な作家に直接・間接的に影響を受けていると思います。読書はわりとする方なので、その方面からも刺激を受けていると思います。海外の小説やジャンルを問わず図鑑をよく読みます。
Q4/大学在学中はどんな大学生活を送っていましたか?、また若さゆえの失敗談などはありますか?
A/制作よりも読書をしていた時間の方が長かったと思います。アトリエでも同級生とひたすら雑談していたり、夜遅くまで飲んでいたりの大学生活でした。飲み慣れていない時分には色々と失敗もしましたが、今となっては良い思い出です。
Q5/大学を卒業して、制作スタイルはどのように変わりましたか?
A/色々な変化がありましたが、一番は制作スペースが狭くなったことです。
現在は自宅で制作しており、在学中は100号くらいのサイズであれば3枚同時に並べていましたが、今は1枚置くのが精一杯です。制作時間は休日や空き時間を上手く調整しているのでそれほど大変ではないのですが、描く時間よりも考える時間や絵を眺める時間が増えたと思います。
Q6/若い世代から見て、10年後20年後の光風会はどのように進んでいってほしいと考えていますか?
A/歴史と伝統を守りながらも常に進化し続ける会であってほしいです。
Q7/これから、自分自身どんな絵を描いていきたいと思っていますか?
A/自分自身が良いと納得できるもの、それでいて他者からの鑑賞に耐えうる作品を描いていくことが理想です。

a
制作風景
b
制作室内
c
パレットは木製を使用。最終層はヴェルネを中心に描画していますが、色々な絵の具を使ってます。テレピンはニュートン、シルバーホワイトはミノーのものを愛用しています。
d
小品制作時、狭い空間を工夫して並べながら制作します。
e
望郷(60号/キャンバスに油彩/2016年制作)